お疲れ様です。
「バレーボールの練習メニューをどのように組んでいけばいいか分からない」
「子供達が上手にならない」
「チームが強くならない」
こちらの記事ではこのような悩みをもつ方にむけて書いています。
はじめまして、self-studyと申します。
バレーボール歴は25年で、資格は1次、2次、日体協資格を持っています。
小学生の指導を3年間、中学生の外部指導者を1年間していました。
全国大会の実績を数多くもつ監督さんに弟子入りし学んだノウハウと自身の経験を元に「地区大会で1ケタの点数しか取れないチームを県のトップレベルのチームに育てる方法」を日々配信しています。
記事の前半では練習メニューの組みたて方について、記事の後半では練習メニューのやり方について解説しています。
ぜひこちらを参考にしていただき日々のバレーボール指導に活かしていただければ幸いです。
練習メニューの組み立て方
先に全体的な結論を述べさせていただきます。
1・平日の練習は基本的な練習メニューに長い時間使い、チーム練習は3/1程度に組む
2・スキル順に練習メニューを組んでいく
こちらの2つが重要になってきます。
平日の練習は基本的な練習メニューに長い時間使い、チーム練習は3/1程度に組む
こちらを決めるに至っては、全国大会出場経験の実績をもつ監督さんの「基本を大事に」という言葉から決めました。
平日は基本練習を中心に行いチーム練習を短くして、週末の練習試合でチームの練習を行います。
練習試合では、「チームに不足している部分はどこか」「もっと伸ばしていく部分はあるか」を考え次週の練習課題にとりいれます。
スキル順に練習メニューを組んでいく
練習メニューの組み方に迷ったのであればスキル順に組むことをオススメします。
バレーボールはサーブ→レセプション→トス→スパイク→ブロック→ディグの順番で試合が展開されます。
練習メニューに迷った時はひとまずこの順番で考えてみます。
そしてこのメニューを基準にして
1・・・→の部分に基本練習のメニューを入れ込む
2・・・集中力があるうちにしてもらいたい練習メニューを考え、入れ替える
→の部分に基本練習のメニューを組む
スキル順に練習メニューを組むとアンダーハンドやオーバーハンドの基本練習が入っていません。
そこで→の部分にその練習メニューを入れ込みます。
例:サーブ→レセプション→アンダーハンド、オーバーハンドの基本練習→トス・・・
集中力があるうちにしてもらいたい練習メニューを考え、入れ替える
スキル順に練習メニューが組めたら集中力がある最初のうちに取り組んでもらいたい練習を考え、入れ替えます。
おすすめの組み方としては集中力がある最初の時間帯にサーブの練習、レセプションの練習をとりいれてフォームを完成させるやり方です。
バレーボールの試合を左右するのはサーブとレセプションです。
いかにサーブで相手を崩せるか、相手のサーブの戦略に対応できるかが鍵になります。
それ以外でも
「ディグはレシーブのカテゴリーでレセプションの後に入れてみよう」
「基本がしっかりしてきたから合わせて結合練習や複合練習も組んでみよう」
などの考えかたでも全然大丈夫です。
一番子供達のレベルを知っているのは普段から寄り添い指導にあたっているあなたです。
指導に正解はありませんので自信をもって指導にあたりましょう。
この見出しの最後に自分が組んでいた練習メニューの1つを紹介します。
ぜひ練習メニューを組む際に役立てていただけると幸いです。
アップ(体幹とコーディネーショントレーニング含む)→2人組(3人、4人1組も取り入れる)、 →サーブ→コート2分割レセプション→ランニングパスなどのパス練習→1列レシーブ→スリーメンなどのディグ練習→チーム練習→スパイク
おすすめの練習メニュー
おすすめの練習メニューのやり方を紹介します。
サーブ
サーブではただ打つのではなく、ルーティーンを決める、トスのみの練習をする、反対側のコートに移動してシュミレーションをするなど自分の課題にあわせて質の高い練習をしていくことが必要です。
さらに道具をつかうことでもっと質の高い練習ができます。
こちらのサーブ練習器は白帯の上を通るサーブを打つ練習と狙う方向の練習ができます。
実際に僕が指導していたチームにもとりいれていました。
相手コートに1秒かからないサーブを打つことができる近道になります。
選手のサーブのスキルも一つのみではなく、引き出しをたくさんもっておく必要がありますのでその練習も必要です。
レセプション
S・・・サーブを打つ人 R・・・レシーブをする人
レセプションの練習ではコート2分割の練習(人数が多いチームは3分割)がオススメです。
サーブの練習とレセプションの練習が同時にできます。
ネットの真ん中にアンテナを張り、サーブを打つ人とレセプションをするグループにわかれてその班を2つ作り2箇所で行います。
サーブを打つ人は本数をきめて交代をしていくのもいいですし、チームにあったものをお選びください。
サーブが打たれたら後ろで待っている選手も一緒に動いてシュミレーションするのもオススメです。
ランニングパス
ランニングパスは2対1に分かれてレシーブをした選手が反対側にまわりこんで繰り返していく練習になります。
アンダーハンドパスのみならず、オーバーハンドパス、ジャンプパスにもチャレンジし、それぞれに目標の回数を設定するのをオススメします。
僕が教えていたチームは各100回を目標にしていました。
慣れてきたら9mに距離を伸ばす、回り込んだ時にラインタッチも加える、コートのエンドライン付近から反対側のエンドライン付近までランニングパスで移動しながら行う応用練習もしていくと子供達は飽きないです。
1列レシーブ
🔳の番号・・・レシーバー
こちらの練習方法は全国大会の実績のある監督さんに学んだものになります。
ボールを出すひとの位置は矢印の延長線上になりネットの近くになります。
ただし4番の時の位置に関しましては、対角にならずほぼ同じ位置からのボール出しになります。
この練習で重要なポイントとしては、2つあります。
1・必ず左右行う
2・取れるか取れないかぐらいの所にボールを放ってあげる
1に関してはほぼ全ての練習に共通してくるものとなり、それに2を加えることにより練習の質があがっていきます。
以上のようにこの練習方法はとても良いのですが時間をとても使うため、練習時間が短いチームには不向きです。
そこで僕が教えていたチームでは以下の図で変えてみました。
①と②・・・ボールを出すひと 🔳の番号・・・レシーバー
この練習方法はうつ伏せから起き上がってネットの下をくぐり抜けてレシーブをしに行くというものです。
ボールを出すひとは🔳の1番の時は①から、🔳の2番の時は②から出します。
そのようにして右、左、真ん中でそれぞれ行います。
こちらの練習の効果は以下の3つになります。
1・うつ伏せから体を起き上がらせていくのでトレーニングになるし、推進力もつく。
2・ネット下をくぐるため上体がおきず、視線が一定になる。
3・うつ伏せで目線を1回外すことによりボールに対する判断が早くなります。
🔳の2番の場合は図では片方で回り込む形になっていますが、他にも反対側に移動し8の字を描くように繰り返していく練習も走り抜けるような自然な動きになるのでオススメです。
スリーメン
ボ・・・ボールを出すひと R・・・レシーバー
代表的なディグ練習の方法になります。
こちらの練習方法のコツとしてはレシーブをした選手の空いた所に別の選手がカバーにはいり、ポジションを回していくというものです。
空いた所をどのようにしてカバーしていくか、声掛けをしていくかを考えながら進めていきます。
ボ・・・ボールを出すひと R・・・レシーバー
ここで大事なこととしてボールを出すひとは強いボールを叩かず比較的柔らかいボールをだしてあげて軟打対応の練習にすることをオススメします。
実戦的なアタッカーも入れての練習
ボ・・・ボールを出すひと R・・・レシーバー S・・・セッター A・・・アタッカー
こちらの練習は3人のレシーバーにセッターを加え、さらにネットの反対側のにスパイカーを3人配置して行うやり方です。
ボールを出すひとは時々ネットの反対側にいるスパイカーにトスをあげ打ってもらうことで、より実戦に近い練習ができるようになります。
レフトとライト、左右2箇所することがオススメです。
スパイク
ボ・・・ボールを出すひと 🔳の番号・・・スパイカー
こちらの練習では1番のときにフェイント、軟打、スパイクを行い、他の番号はスパイクのみです。
ボールを出すひとの気をつけるポイントは1番と5番のときに左で上げたら右に移動してまた同じ回数をあげてあげます。
スパイク練習では以下の点が考えるポイントになります。
1・フェイントと軟打、追い打ちの練習もする
2・スパイクの打つ距離を変えて感覚をつかむ
追い打ちとは真ん中からレフトやライトに移動して打つスパイクになり🔳の3番になります。
試合では状況がいろいろと変わりますのでこちらの打ち方も練習しておくことをオススメします。
2の理由に関しましても同様になります。
様々な位置からのスパイク練習を行い試合で対応できるようにしておきましょう。
まとめ
・平日の練習は基本を大事にし、チーム練習は週末の練習試合でメインに行う。
・試合を左右するのはサーブとレセプション、練習メニューではこの2つを集中力があるうちに行う。
・各練習ではより実戦に近く、より質の高い練習にレベルアップしていく。
P.S.・・今回の記事で書ききれていない部分があります。申し訳ございませんが随時更新を行いますのでお待ちください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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